こんにちは、”自分迷子”の方を応援しています。
ライフコーチの石原瑶子(@kanaeruyoko)です。
この記事では、コーチングが「怪しい」「胡散臭い」と言われる理由について考えていきます。
ちゃん
コーチングって気になるけど
「怪しそう」「胡散臭そう」「宗教や詐欺」という批判も聞くし
実際どうなんだろう
と迷っていらっしゃる方もいると思います。
私自身も過去にコーチングに対し、怪しい・胡散臭いというイメージを持っていましたし、お付き合いしていたパートナーに「そんな胡散臭いことはやめろ」と言われる経験もしました。
ですが私自身はコーチングを受けて、「コーチング=怪しい・胡散臭いもの」→「コーチングに、もっと早く出会いたかった!」と思っています。
そして今ではコーチとして活動し、企業等でも研修をさせていただくこともあります。
コーチングに興味がある方は、ぜひ一度正しくコーチングを知っていただき、もし納得がいけばコーチングを試してみて欲しいなと思います。
今日の内容は動画版もあります。動画でご覧になりたい方はご利用ください。
コーチングとは?
コーチングとは、簡単に言うと「コーチとクライアントのパートナーシップ」のことです。
このパートナーシップを用いて、コーチは、”会話”でクライアントの人生を応援します。
クライアントはこの応援によって、一人では気づかなかったことに気づき、成長することができるので、結果として「目標達成する」「問題解決できる」「より理想の人生に近づく」などの効果を得ることができます。
ちゃん
目標達成ができて、理想の未来に近づけるコーチングがどうして怪しいと言われるんだろう?
その理由を7つの視点から見ていきましょう。
コーチングが何か?イメージが掴めていない方はこちらも合わせてご覧ください⬇️
コーチングが怪しい、胡散臭いと言われる7つの理由
コーチングが怪しいと思われる理由を7つの視点でまとめました。
- コーチングの認知度が低い
- コーチングの定義が一つに決められていない
- コーチングを提供していない肩書きがコーチの方もいる
- コーチングが無形のサービスでわかりにくい
- 「コーチング=宗教、ネットワークビジネス」という誤解がある
- 自己啓発に対する批判的イメージ
では、それぞれの理由ごとに詳しく解説していきます。
1.コーチングの認知度が低い
コーチングは昨今、企業の研修や医療業界などで広がりを見せています。ですが、まだまだ世間の認知度は低い印象です。
私が九州の田舎に住んでいる影響もあるかもしれませんが、職業を聞かれた際に”コーチ”と肩書きを話すと
何かのスポーツのコーチですか?
(心の声)見た目はアスリートではなさそうだけど
と怪訝な顔をされることも少なくありません。
人は知らないものに対し、恐怖心や嫌悪感を抱きやすい生き物です。コーチングの認知度が低く、知られていないことでコーチング=怪しい、胡散臭いとなっている可能性があります。
2.コーチングの定義が1つに決められていない
コーチングとは何か?という問いを複数のコーチに投げかけたとき、様々な回答が返ってきます。
コーチングに関する定義は、”コレ”と決められたものがあるわけではないのです。使う人や使われる場面、分野によって、定義が異なります。
では、なんでも定義すればコーチングになるかというと、そうではありません。
コーチングには満たすべき原則があり、多くの一般的なコーチはこの原則を踏まえ、コーチングについて理解を深めた上でコーチングのサービスを行なっています。
ですが、ごく稀にコーチングを学んだことがないまま「悩み解決してあげるのがコーチング」のように言葉の表面だけをさらい、”悩み解決”しさえすれば、原則は踏まえなくて良いという考えの方も本当に少ないですがいるようです。
このようにコーチングの定義が1つに決められていないことにより、コーチングではないものもコーチングとされ、「怪しい」「胡散臭い」と認識されている可能性があります。
3.コーチングを提供していない”コーチ”という肩書きの方もいる
先ほど2.で紹介したコーチングの定義が1つに決められていないことによって、コーチとして活動する人の中にはコーチと名乗っていても、提供しているサービスが”コーチング”でない場合があります。
例えば”コンサルティング””メンタリング”をしている場合です。
>>コーチングとコンサルティング、メンタリングの違い
私がSNS上で見かけたの一人の方は、「婚活コーチ」という肩書きでしたが「婚活成功のルート、決められたノウハウ」を提供し、コーチ側がクライアントの行動を決めたり、アドバイスをしたりするセッションを提供されていました。
この場合は、コーチングというより、コンサルティングと呼んだ方が妥当かもしれません。
実際に、私の知り合いの中には、コーチングと名のつくサービスで「あなたは、このやり方をしなさい」「このやり方ができないなら成長できない、だからあなたはダメ」とコーチに言われた方がいました。知り合いの方はコーチングは決めつけたりしないものだと思っていたから驚いたそうです。(掲載了承済み)
コーチの場合、上記のようにコーチ側が勝手にクライアントの行動を決めたり、アドバイスをすることはありません。
コーチは話をしっかりと聴き、クライアントが向き合う環境を整えたり、クライアントの内省が深まるような質問をしたり、クライアントが自分で考え、前に進める力を身につけられるように関わります。
このように、コーチと名乗っているものの提供しているものがコーチングでない場合があり、申し込む側との認識のズレによって、コーチングは「怪しい」「胡散臭い」という評価になることもあるかもしれませんね。
4.コーチングの効果が人それぞれ
コーチングの効果は本当に様々です。
これまでのクライアントさんの例をあげさせていただくと
- 彼ができて、婚約した
- やりたいことがわからなかった状況から、漫画のアプリで連載が決定した
- 職場の人間関係に悩んでいたが、自分を知ることで人に対する捉え方が変わった
- 自分にとっての幸せがわからなかったが、わかるようになった
- 好きなことを仕事にできるようになった
- 絶縁していた親との関係が回復した などなど
一人一人、望むゴールも違い、得られる成果が違います。
そのためコーチングを受けたら、こんな変化があります!と示しにくいところがあり、受ける側にとってもわかりにくいところがあるのです。
コーチングの効果を、全員に当てはまるように言うと、”あなたにとって、より良い人生”を生きる力が手に入るといったところでしょうか^^抽象度が高くわかりにくいですよね。
このようにコーチングの性質から、「怪しい」「胡散臭い」という意見もあります。
またコーチングの効果を実感するまでには一定の時間がかかる場合もあります。
コーチングを受けて、自分自身と対話していくことで、長年の自分の考え方や行動パターンなど、自分自身の選択を見直すことになります。しかし、長年の習慣はすぐには変わらないことがあるのです。
その場合、コーチングを継続することで、考え方や行動パターンは変わり、明らかな効果を実感できます。もちろん、1回のセッションで過去の習慣が瞬時に変わることも多いです。
ただ過去の石原の場合、自分を見失った状態からコーチングを受けたということもあり、自分の変化を見出す視点がなかなか持てませんでした。
なのでコーチングの大きな効果を実感したのはコーチングを8か月ほど継続してからでした。
コーチングの効果を感じるまでには個人差があり、1年かかって本当の意味でコーチングの効果(現実変化)を実感したという方もいました。
このようなコーチングの性質もあり、コーチングの効果を実感するより早い段階でコーチングを終了した場合、効果がなかったと感じ、コーチングが胡散臭いとなる場合もあるでしょう。
悲しいことにコーチングが詐欺だという声もインターネット上にはありました。
そういった方が増えることで,
コーチングの効果が疑われたり、コーチングが怪しい、胡散臭いといったイメージにつながることもあるのかもしれませんね。
5.コーチングが無形のサービスであること
コーチングは、無形のサービスです。
有形のサービスであれば、買ったものと得た結果がわかりやすいでしょう。
無形のものは4.コーチングの効果が人それぞれで話したように、本人にも「コーチングは怪しい、胡散臭い、危ない」というイメージになることが多いようです。
さらに、コーチングの効果も、目には見えません。コーチングの効果は、受けた本人がよりよく生きられるということ。本人が実感するものです。
そのため、受けた本人は効果を感じることはできても、他人から見るとわからない場合もあります。(コーチングを続けると、クライアントの変化は他人にも伝わることがほとんどです。)
高いお金を無形のサービスに支払っているのをみた周囲の人がコーチングが「怪しい」「胡散臭い」という仰っている場合があります。
もちろんコーチングの効果として、実際に目に見えて、手に入るものもあります。
クライアントさんの声をまとめています↓こちらからご覧ください。
6.コーチング=「宗教」「ネットワークビジネス」という誤解がある
コーチングに関して、コーチング=宗教、コーチング=ネットワークビジネスと2つの誤解があります。なぜ誤解なのか、それぞれについて解説します。
コーチングは宗教なのか?
まず結論からお伝えすると、宗教ではありません。
一般的に宗教とは神さまなど、神聖なものを信仰し、神の教えの通りに行動することという認識ではないでしょうか?
繰り返しになりますが、コーチングはコーチが教えを説いたり、アドバイスしたりする場ではありません。
コーチはクライアントが自走できるように、クライアントに質問を投げかけたり、話をしっかり聴くことでクライアント自身が自分と向き合えるようサポートします。
また、宗教というのは怪しいことの比喩表現で使われることもあるので、コーチング=怪しいものという考え方を象徴した言葉なのかもしれませんね。
コーチングはネットワークビジネスなのか?
少し調べてみたところ、ネットワークビジネスはコーチングビジネスだといった内容の記事が確かにちらほらと…。
一部の記事には、ネットワークビジネスを紹介した人と紹介された人との関わりがコーチングなので、ネットワークビジネスはコーチングビジネスであるということを述べられていました。
しかし、それはコーチングではありません。
なぜなら、コーチングにおけるコーチとクライアントの関係性は、対等であり、上下ではないからです。
また、「参加者をコーチングし、目標に導きながら新たなコーチへと育成することで評価されるビジネスがネットワークビジネスである」とも書いてありました。
これに関してもコーチングは、決して誰かの評価を得るためにやるものではありません。
「コーチングはクライアントのためのものであること」「選択権はクライアントにあること」コーチングではこの部分が欠かせないため、コーチング=ネットワークビジネスというのは誤解であるとおわかりいただけると思います。
7.自己啓発に対するイメージ
「自己啓発=洗脳されそうで怪しい」と思っている人もいるのではないでしょうか。
コーチングも分類としては、自己啓発のくくりに入ることが多いです。
そのためコーチング=自己啓発=怪しい、洗脳されそうとなっている可能性もあります。
またコーチングは、洗脳とは違い、クライアント主体のものです(洗脳とは:個人の思想や価値観を,物理的,強制するなどの操作によって必ずしも本人の欲しない方向へ急速かつ大幅に改変させること。)
コーチングが怪しい、胡散臭いと言われる7つの理由を読んであなたはどんな印象を持たれたでしょうか。
ではここからは、「怪しい」「胡散臭い」と言われているコーチングの現状について少し話したいと思います。
コーチングの現状
最近ではコーチングは、大学・大手企業・保育園・病院や看護協会などの医療現場でも取り入れられています。
私自身も研修講師として、企業の研修をさせていただいたり、会社の研修費をいただいて個人のコーチングを行ったりすることがあります。
>>研修のご依頼はこちらから
また、看護大学でコーチングの授業があり、お手伝いとして参加させていただいたこともあります。
【結論】コーチングは怪しいのか?
ここまで、
- コーチングが「怪しい」「胡散臭い」と言われる理由
- コーチングの現状
について話してきました。
それで結局コーチングは怪しいの?怪しくないの?
ということに言及したいと思います。
私石原の意見としては、”コーチング”と名のつくものには怪しいものと怪しくないものがあるということです。
こういう結論に至ったのは、コーチングが怪しいと思われる7つの理由で述べた
- コーチングの定義が一つに決められていない
- コーチングを提供していないコーチと名乗る方もいる
この2つが大きく影響しているでしょう。
正確にいうと、怪しいコーチングの方はコーチングと名がつけられているだけでコーチングではないとも言えるのかもしれません。
では、コーチングが怪しいのかどうかを見分けるための考え方を紹介します。
コーチングが怪しいかどうか?判断するためのポイント
コーチングが怪しいかどうか判断するための一例は以下3つです。
- 自分自身がコーチングについて理解を深める
- 気になるコーチのルーツをたどる
- クライアントの声を集める
自分自身がコーチングについて理解を深める
あなた自身がコーチングを検討しているのであれば、コーチングがどういうものか理解する必要があります。
コーチングがどんなものか理解しないままでは、提供されているサービスがコーチングか?そうでないのか?判断することができません。
コーチングについて理解するためにオススメの本をまとめた記事もあるので併せてご覧ください。
>>>コーチングを学ぶためにオススメの本
気になるコーチのルーツをたどる
コーチとして活動している人は、多くの場合コーチングスクールを卒業しています。そして、卒業したスクールを公開している人も多いです。
コーチ自身の発信しているものを見て、怪しいか?判断がつかない場合は、コーチが卒業したスクールについて調べてみると良いでしょう。
そうすると、今あなたが持っているより多くの情報が集まり、怪しいかどうか?の判断がつくと思います。
クライアントの声を集める
クライアントの声はコーチを知る上でとても重要です。ホームページ上にあるお客様の声は多くの人が読まれると思います。
それだけでなく、クライアント自身が自身の言葉でコーチングを受けていることについて発信しているケースもあるでしょう。
その場合、コーチングについてよりリアルな声を知ることができることになります。コーチングを受けていることを発信している人は多くはないですが、探してみるのも良いと思います。
ちなみに、私とパートナーシップを結んでくださったクライアントさんは発信をされている方もたまたま多く、ブログやSNSにコーチングのことを書いてくださっています。よろしければご覧になってください↓
コーチングが怪しくて、受けたいけど迷っている人へ
コーチングは説明するとわかりにくいところも多く、怪しいのかそうでないか判断が難しいと思われるのも無理はありません。
ですが、コーチングは怪しい⇨もっと早く知りたかった、実際に体験してこのように変化する方も多くいるのも事実です。
もしあなたがコーチングが怪しく感じるという理由だけで、コーチを付けることを躊躇しているのであれば、一度体験してみて欲しいな個人的には思います^^
コーチの選び方をまとめた記事もあるので、よろしければご覧ください。