こんにちは、”自分迷子”の方を応援しています。
ライフコーチの石原瑶子(@kanaeruyoko)です。
このページでは、コーチングで使われる用語「ラポール」について説明していきます。
ラポールとは
コーチとクライアント間の信頼関係のことを指します。”ラポールを築く”のように表現することが多いです。
私は看護師時代にもこのラポールという言葉は使っていて、患者さんとの信頼関係を築くことをラポールを築くと表現していました。
もともと、心と心のつながりを指す心理学用語からきており、心の架け橋という意味を持ちます。
ラポールを築く効果とは
ラポールがなければ、コーチングは機能しません。
なぜなら、信頼できない人の前では、心の中のことを安心して話すことはできないからです。クライアントから本音はでてこず、表面的な話しでセッションは終わってしまいます。
これはコーチングに限ったことだけでなく日常生活における人間関係やコミュニケーションでも同様です。
ラポールを築くことができれば
- お互いの関係性をより深めることができる
- コミュニケーションが円滑になる
- 相手の気づきを促すことができ、問題解決につながる
など、このような効果が生まれる可能性があります。
あなたも信頼できる人の前で、本音を話すことで上記のようなことにつながった経験はありませんか?
厳しいフィードバックも、信頼している人にもらうと受け取ることができますよね!
ラポールを築くために
ラポール(信頼関係)を築くためにできることは、様々あるかと思います。ここでは一つの考えをお伝えさせていただきます。
- 信頼してもらえる自分はどんな自分か?
- 信頼してもらえる自分として存在できているか?
を問い続けていくことかなと個人的には思っています。
失敗したこともたくさんあります。だから、自分に問い続けていきたいです!
また、コーチングスキルの中でもラポールを築くために特に効果的なスキルがあるのでそちらも紹介します。
ラポールを築くのに効果的なコーチングスキル
「承認」相手の存在、相手の成長、結果などを承認することはラポールの形成に有効です。承認のスキルの詳細はこちらの記事でご覧ください。
自分のことを承認してもらうと、安心につながり、信用できますし、承認してくれた人に話をしたくなると思います。
「聴く」コーチングスキルの基本でもある聴くスキルは、傾聴と言われます。「聴」の漢字を分解すると目と耳と14の心となります。
相手に興味を持って話を聞くこと、そして話の内容だけでなく”相手がどのように話しているのか、非言語や相手が話していないこと”を聞くのがポイントです。(キャリブレーション:観察して気づく力と言われることも)
「ペーシング」相手の話し方やリズムに合わせて話を聞くことをペーシングを合わせると言います。ペーシングを合わせることで信頼関係がより築きやすくなります。
ペーシングにおいて、クライアント動作を合わせることを「ミラーリング」と呼び、クライアントの使った言葉をそのまま返すことを「バックトラッキング」と呼びます。
これらのスキルは信頼関係を築くのに有効です。
相手の受け取りやすい情報を優先して伝える(VAK)
人は五感で情報を受け取ります。人によって、五感のどこが強いかが違い、強い部分からの情報だと受け取りやすいです。
よく、以下の3種類(VAK)に分けられます。
V(視覚)、A(聴覚)、K(体感覚)
どのように見分けるか知りたい方は、こちらの記事を合わせてご覧ください。
ただし、スキルばかりを意識して多用しても意味はありません。むしろ、スキルでなんとかしようとしてしまうと不自然で逆効果であり、信頼関係にはつながりません。
スキルは道具であり、道具を使う側の人が「どんな想いやあり方で」使うのかが非常に重要です。相手を尊重したい、相手の世界を知りたい、関係を深めたいそんな想いならスキルもさらに効果的に活用できるでしょう。
また、本気で相手のことを知りたいと思ったとき、真剣に話を聞いていると自然とスキルを使っている自分に気づくこともあると思います。スキルはあくまでもオマケで、道具です。
以上を踏まえながら、大切な人たちとより良い関係を築いていってくださいね。