こんにちは。ライフコーチの石原瑶子です。
コーチとして動き始めて、国際資格(ACC)を取りたいと思っているけど、イメージが掴めず、何から取り組めばいいかわからない…。
そんなお悩みはありませんか?
実は、ACCを取るのはあなたの想像より簡単かもしれません。※ここでは、ACC(国際コーチ連盟アソシエイト認定コーチ)の資格について書いていきます。
なぜなら、私もACCの申請資格を満たしてから1年もの間、申請の方法が具体的に分からず放置していたのですが、実際やってみると難しくなかったと感じたからです。
この記事では、私の経験をもとに労力をできるだけかけずに、ACCの資格取得ができる方法をお伝えします。
記事を読み終えると、ACCの取得に向けて「あなたが、まず何をすべきか」わかるようになります。
ACC申請の際、最終的にはICFジャパンのWEBサイトを参考にしてください。http://icfjapan.com/credentials/individual/acc
この記事は、あくまでも補助的な位置で使われることを勧めします。
ACCの合格に必要な条件
- 60時間分の単位
- セッションを10時間以上受けた
- セッションを100時間行った
※これには細かな条件があるのでのちほど
+(書類申請後)
CKA(コーチ・ナレッジ・アセスメント)への合格
つまり、書類申請をクリアすることWEBテストでの合格が必要ということです。
WEBテスト合格は全員必須。それ以外は、受けたプログラムによって、必要な書類や必要なものが違う!!
ACC書類申請の条件
まずは、書類申請をする必要があると書きました。
- 60時間分の単位
- セッションを10時間以上受けた
- セッションを100時間行った
これらを書類で証明できればいいんですね。で、これを証明するには3パターンの方法があります。
どんなパターンかというと以下です。ちなみに私は③の受験でした。
パターン | ①ACC ACTP Path 認定プログラム申請 | ②ACC ACSTH Path 専門トレーニング申請 | ③ACC Portfolio Path 証明書類提出申請 |
必要な書類 | ・ACTP証明 ・セッションの記録 (8人以上のクライアントとの最低100時間(内、有料75時間)のコーチングを記録したもの | ・ACSTH証明 ・セッションの記録(8人以上のクライアントとの最低100時間(内、有料75時間)のコーチングを記録したもの ・メンターとの10時間以上のセッションについて記載 | ・単位の証明 ・セッションの記録(8人以上のクライアントとの最低100時間(内、有料75時間)のコーチングを記録したもの ・メンターとの10時間以上のセッションについて記載 ・録音の提出 |
私が資格を取ったのは、2019年3月なので、最新版はこちらで確認してください。
➤ICFジャパンhttp://icfjapan.com/credentials/individual/acc
①ACC ACTP Path(認定プログラム申請)
コーチングの勉強をACTPという包括的なプログラムで行った方は、このACTP Pathという方法で申請ができます。
これは、
- ACTPの証明
- セッションのログ
この2点を出すと、CKA(知識のWEBテスト)が送られてきます。
CKA(知識のWEBテスト)に合格すれば、ACCに合格できます。
自分がACTPで勉強したかどうかは、ICFジャパンのサイトで確認できます。
(画像はICFジャパンWEBサイトより)
➤http://icfjapan.com/credentials/individual/programlist
余談ですが、ACTPってのは、ACCの合格に必要な条件をプログラム自体でクリアできるようになっていて、
- 60時間分の単位
- セッションを10時間以上受けた
- セッションを100時間行った
この①と②をプログラムの中に包括しているってことなんでしょうね^^
なので①②を証明するACTPの証明書、③を証明する「セッションログ」を出すわけです。
そして、速攻でCKA(WEBテスト)にさくっと進める。私は、手続きの面でいくと、書類が沢山必要な③での受験だったので、ACTPうらやましい~って思っていました(笑)
②ACC ACSTH Path(専門トレーニング申請)
ACSTHは、ICFの認めたプログラムですが、先程のACTPとは違います。
ACが両方につくので、私も最初は何がなんだかわかりませんでした…。
分かりやすく言うと、ACTPより、ACSTHは弱いのでACSTHの方が出す書類が多いよ~位に思ってもらうとよいと思います。
(ちなみにICFジャパンのホームページには「ACSTHは、すべてを包括したACTPプログラムに関連する単品のプログラム」と考えられていますと記載がありました)
というわけで、必要なものは
- ACSTHの証明
- メンターとのセッション10時間以上(オンライン入力)
- セッションのログ
以上3つです。
自分がACSTHで勉強したかどうかは、ICFジャパンのサイトで確認してください。
以下のような表が載っていると思います。
(画像はICFジャパンWEBサイトより)
➤http://icfjapan.com/credentials/individual/programlist
③ACC Portfolio Path(証明書類提出申請)
私は、こちらの③で申請をしました。
③で申請する人は是非、参考にしてください。
ICFのサイトを見ても何が必要かもわからないし、英語もわからない。ということで、条件をクリアしてから1年…
友人が先に申請して合格したのを見て、やっとやりました。
- 単位の証明
- メンターとのセッション10時間以上(オンライン入力)
- セッションのログ
- セッションの録音(録音の書き起こし、英訳)
以上が必要となります。
では、書類ごとに細かく見ていきましょう。
単位の証明について
これはどこでコーチングを学んだかが重要となります。
私の場合は、ライフコーチワールドで学んだので、CCEといってICFの認めた単位を発行できるスクールで学びました。
(画像はICFジャパンのWEBサイトより)
CCEを発行している団体は、ICFジャパンのサイトで確認できます。➤http://icfjapan.com/credentials/individual/programlist
それぞれの団体が、スクールを卒業した時や履修が終わったら単位を発行してくれると思います。
私は「LCW Life Coach Advance Training」「LCW Life Coach Training」2つのトレーニングの単位を組み合わせて、60単位を満たしました。
メンターとのセッション10時間以上
これは、自分がセッションを10時間以上受けたかどうかです。ACCの資格申請にはメンターコーチからセッションを10時間以上受ける必要があります。
メンターコーチとは、ACCに申請する場合だとACC(メンター資格保有)、PCC、MCCの人です。
のちに、「メンターの名前」「メンターのメールアドレス」「メンターの資格(ACC,PCC,MCC)」「セッションの記録(いつからいつまで関わったか)」が必要になるので準備しておきましょう。
セッションのログ
セッションのログは、
- 8人以上のクライアントとの記録
- 最低100時間(内、有料75時間)分
※セッションについて コーチング専門トレーニングを受け始めて以降のもので、更にそのうち25時間は、申請前18か月以内に行われたものでなければならない
これを記録したものです。
私は100時間は10か月くらいで達成しました。
➤参考:クライアントに出会うまでにしたこと
私が作成したセッションログはこちら
※画像
私は、毎月セッションログを見直し、ACC受験に向けて準備していたので、作成にはそれほど時間がかかりませんでした。
今後受験を見据えている方は是非、ログを作り始めておくことをお勧めします。
しかし、実際は、私がACC受験をしたときは、ログを提出するフェーズがありませんでした。(仕様変更?)
トータル何時間のセッションをしたのか?を有料と無料で分けて時間を入力するだけになっていました。
サンプル画面には、ログ提出のフェーズがあったので焦りましたが、何度やってもログを添付するスペースはなかったので、諦めて提出しました。
合格したので、入力だけでよいのだと思います。(不安な人はICFに要問合せで)
セッションの録音(録音の書き起こし、英訳)
これがやっかいですよね…(笑)
私もこれが嫌で、手を付けなかったところもある。
やることは、録音して→日本語に書き起こして→英訳となります(笑)書いてみるとあら、簡単。
まず「録音」についてですが、ファイルは20分以上60分以内でP3またはWMA形式で、95MB以下のものとなります。これを守らず出した時点で不合格です。
60分1秒であったとしてもNG。私は42分の録音を提出しました。
ACC資格は3年毎に更新する必要があります。
現在、更新には40単位のCCEと、10時間のメンター・コーチングが必要です
私はクライアントさんに許可を得て、録音させていただきました。Mac bookを使って普段からセッションをしているのですが、内臓されているQuick Timeのアプリを使用し、録音しました。
ボイスレコーダー等も持っているのですが、直接録音できるのでMac bookのアプリでの録音。そして、ファイルの形式をフリーソフトでMP4→MWAに変更しました。
セッションは何本か録音することをおススメします。私は3本録音し、コアコンピテンシーをもっとも満たせているものを提出。
しかも、2018年5月に録音したものを2019年の2月に提出…(笑)
ここはマネしないでくださいね。ぜひ、納得のいくものを提出してください。
録音ができたら、「書き起こし」のフェーズです。
録音を文章に起こしていくわけですが、この作業がまた、私の苦手分野で。ここで投げ出し、放置していました。
結局、クライアントに許可を得てプロに頼み!!!
私が頼んだところは4000円くらいで40分の録音を書き起こしてくれました。さくっと3日で終わった。。。最初からそうすればよかったです。
クライアントさんが許可してくれたので今回は、外部にお願いできましたが、許可が得られない場合は自分でやるしかない。ので、録音の許可と共に、書き起こしや翻訳を外部に依頼してもいいか?許可を取るといいでしょう。
友人は、自分で一週間かけて書き起こしをしたそう。出来る人は本当に尊敬ですね。
書き起こし後は「英訳」のフェーズです。
英訳を自分で出来る方は良いですが、多くの人ができないのではないでしょうか?翻訳って結構高いので、翻訳費用も受験料と共に用意しておくとよいと思います。
私が調べて見積もりを取っていくと、会話の内容にもよるみたいですが(専門的な知識の場合だと高くなる)ココナラなどで、20,000円~30,000円で請け合ってくれそうでした。
翻訳の会社などに頼むと、もっと費用は上がると思います。
私は、親族がJICAで通訳として働いており、親戚にカナダ人がいるので、その2人に依頼をしました。友人は、英会話スクールを開いている友人に頼んだそうです。繋がりがあれば、お願いするのも手ですね。
提出方法によって必要書類が違う。
③ACC Portfolio Path申請の人は、提出書類が多い。
早めの準備を!!
必要書類のチェックリスト
①ACC ACTP Path
- ACTPの証明
- セッションのログ
②ACC ACSTH Path
- ACSTHの証明
- メンターとのセッション10時間以上(オンライン入力)
- セッションのログ
③ACC Portfolio Path
- 単位の証明
- メンターとのセッション10時間以上(オンライン入力)
- セッションのログ
- セッションの録音(録音の書き起こし、英訳)
ということになります。
かかる費用
そういえば、費用について書いておかなければなりません。
受験料は、①~③どの方法で申請するかにもよりますが、30,000円~70,000円前後かかります。
しかも、VISAかMASTERカードの準備が必要です。カードでしか決済できないという…。
受験料
1USドル110円で計算してみます。
①ACC ACTP Path
300USドル(ICF本部会員なら100USドル)
→約33,000円(ICF本部会員なら11,000円)
②ACC ACSTH Path
500USドル(ICF本部会員なら300USドル)
→約55,000円(ICF本部会員なら33,000円)
③ACC Portfolio Path
600USドル(ICF本部会員なら400USドル)
→約66,000円(ICF本部会員なら44,000円)
当日のレートによっても変わります。
ちなみに私の時は、決済の際に「豪ドル」か「米ドル」か選べたのですが、間違えて豪ドルで購入していて気付いておらず。
支払いの数字が、600ドルになっていないことに気付いて(米ドルで買ったつもりだった)、ACSTHとかACTPのどちらか、間違ったものを買ったのかもと思い、焦りました。
米ドルで買えば、自分がどれを購入したか分かり易いと思うので、英語が苦手な人は米ドルで購入することを強くおすすめします!!!!
書き起こし
③の「ACC Portfolio Path」での申請の方は、書き起こしが必要です。プロに依頼した場合、料金がかかります。
私の場合は4000円前後でした。書き起こしは、頑張れば自分でもできるので、ここはあなたのお財布と時間との相談ですね。
翻訳料
③の「ACC Portfolio Path」での申請の方は書き起こしの翻訳も必要です。自分でできない方がほとんどだと思うので、高く見積もって30,000円見ておけば間に合うのではないでしょうか?
③で申請する方は、受験料以外にもお金がかかる場合が多いことを覚えていてください。
余談ですが、私は受験料66,833円+書き起こし3,450円で70,283円使っていました。翻訳料が入ると10万円くらいになっていた可能性もありますね!!
CKA再受験料
もし、CKAに落ちてしまったらCKAの再受験ができます。費用は7000円ほど。
メモ
③の「ACC Portfolio Path」での申請の方は、受験料以外にもお金がいる可能性大なので、10万円用意しておけば、ほとんどの場合十分。
試験までの流れ
では、申請をしてから合格通知が届くまでを見ていきます。ここでは、私が受験した③の「ACC Portfolio Path」の場合で紹介します。
- 支払い
- ポートフォリオ入力、提出
- CKAの受験
①支払い
書類が揃って支払いをしようとしたところで、挫折しました…。
英語がわからないので。
英語がわからないひとは、ページの翻訳機能を使ったり、アプリで翻訳しながら進めるしかないです。
記憶が薄れてきていてうろ覚えですが、「ICFのアカウント作成」が最初に必要でした。
作成は無料でできます。グーグルのアカウントを取るイメージでした。
アカウントを作ったら、購入ページに進めます。
そして用意しておいたクレジットカードを使って購入です!
先程金額のところにも書きましたが、英語が苦手な人は値段を指標にしたらいいと思います。
例)③ACC Portfolio Pathで受験。ICF本部会員でない場合。600USドルの支払いになれば、きちんと支払いができている。
支払い後、メールが届きます。
支払い後届くメールに申請先のURLが載っています。
そのURLから準備した書類を提出していきます。
②ポートフォリオの入力
入力サンプル画面が、こちらで見れるのですが
https://coachfederation.org/icf-credential/acc-paths
私のときは、サンプル画面と入力フォームが違ったので…。
翻訳アプリを使ったり、私より英語ができるメンターにメールし、助けてもらいながら入力しました。
かかった時間は3時間以上。
入力の最後のページに提出する「submit」というボタンがあります。
「submit」を押して提出してしまうまでは何度も最初から入力できるので、不安なところがある人は一旦取りやめて後日提出もできます。
提出後…
ICFから、今あなたの提出書類のこの部分の審査が終わりましたよという風に、今どの段階か?のメールをくれます。
メールのひとつ↓
こんな感じのメールが段階ごとに届きます。そして全ての書類の審査が終わったらCKAのURL送付されるという形。
私の場合、20日でCKAが送られてきました。
③CKAの受験
CKAは、コーチ・ナレッジ・アセスメントと言ってコアコンピテンシーについて知識を問うものです。
120問くらいだったかな?問題に4択で答えます。
制限時間は3時間以内です。
答えていく中で、迷うようなときは、チェックをつけておくことができて制限時間内は再度答えを選び直すことができます。
試験結果は終了後、直ぐ表示されます。
7割以上で合格です。ちなみに以下が私の結果です。
ぎりぎりの項目が…。
時間自体は、1時間半で終わって提出していました。
合格通知
合格通知は、私の場合はCKA合格から7日後でした。友人は4日後に結果が届いていたので、私は落ちたのかな~と思って凹みました(笑)
人によって、合格通知が届くまでの時間は違うようです。
録音の評価と共に、合格証がURLで届きます。
合格証は、自分でダウンロードする形式です。
(録音の結果はここでは公開しません(笑)みたい方は、ライン@にでも連絡をいただければと思います^^
ちなみにですが、録音の結果はコアコンピテンシー10項目に沿って採点がされています。どの録音を出そうか迷ったときは、自分で10項目判定してみるのもよいかも?)
合格の証明はこんな感じです。無事、ACCに合格できました。
合格後のメリット
合格して、何か変わったか?といえば…私の場合、特に変化なしです。
見てくれる人には、ある一定レベルの実力がついたことが資格という形で証明できたかなと思います。
そういう意味で、一役かってくれているかもしれません(笑)
最後にメッセージ
資格取得には、時間や労力、お金もかかります。
ですが、クライアントの視点で見ると、資格があるから安心して選べるという人もいるかもしれません。
また私は、自分の成長を測る指標として資格を取っていきたいと思っています。
次は、3年以内にPCCを取得します^^MCC合格は5年以内にいけたらいいな~。
この記事を読んでくれたあなたの合格を祈っています。読んでいただきありがとうございました。
クライアントの皆様、資格取得をサポートしてくださったみなさまに感謝します^^
(追記)
2か月後ICFからバッジが送られてきました^^